井上靖の小説に、こんな一節があったので、書き留めておこうと思った 『母は消しゴムで己が歩んで来た人生の長い線を その一端から消して行くように消して行ったのかもしれない。 勿論母は自分で意識してそうしたのではなく、 消しゴムを握っていたのは老いである。 老いというどうにもならなぬものである。 老いが... 続きをみる
わが母の記のブログ記事
わが母の記(ムラゴンブログ全体)井上靖の小説に、こんな一節があったので、書き留めておこうと思った 『母は消しゴムで己が歩んで来た人生の長い線を その一端から消して行くように消して行ったのかもしれない。 勿論母は自分で意識してそうしたのではなく、 消しゴムを握っていたのは老いである。 老いというどうにもならなぬものである。 老いが... 続きをみる